労務通信2017年8月号

厚生年金の保険料率、平成29年9月からは固定に!

平成29年9月から、厚生年金保険料率が18.30%に固定される予定です。
 厚生年金の保険料は、毎月の給与(標準報酬月額)と賞与(標準賞与額)に共通の保険料率をかけて計算されます(総報酬制)。厚生年金保険の保険料率は、平成16年の年金制度改正で、将来の保険料負担を固定し、その範囲内で給付を行うという年金財政の運営方法がとられました。
 保険料率は、平成17年9月以降は毎年9月に0.354%ずつ引き上がり、(被保険者の区分に応じて引き上げ率は異なります)、平成29年9月からは固定になります。今後の動向が気になりますね。

[1]随時改定の反映(4月昇給の場合)
 随時改定により、7月から新たに改定された社会保険料を翌月控除する場合、8月給与から控除することになります。

[2]賞与所得税の納付
7月に賞与を支給した事業所においては、今月の源泉徴収所得税の納付の際に賞与の所得税も納付することを忘れないようにしましょう。

[3]年金受給に必要な資格期間の短縮
これまでは、老齢年金を受け取るためには、保険料納付済期間と国民年金の保険料免除期間などを合算した資格期間が原則として25年以上必要でしたが、今月からは、資格期間が10年以上あれば老齢年金を受け取ることができるようになります。

■参考リンク:日本年金機構:「必要な資格期間が25年から10年に短縮されます」

[4]一斉休暇を取得する際の事前対策
盆休みなどの長期休暇後に出勤してみると、パソコンが動かなくなるといった不具合がつきものです。休暇に入る前にデータのバックアップを行うよう従業員にアナウンスしておきましょう。併せて、会社の防犯対策も行っておきましょう。

[5]熱中症対策
引続き熱中症対策が重要になります。具体的な対策については、厚生労働省等からリーフレットが発行されていますので、これらを参考に対策を行いましょう。

0265-84-1060

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